6月13日(木)伊陸小学校の児童が、『農事組合法人 伊陸美味(いかちうま)』の協力の下、梅もぎ体験をしました。
 『伊陸美味』は約180本の梅の木を管理し、毎年700㎏から800㎏の梅干しを作っています。『梅の里』と呼ばれ、先人が始めた梅干し作りを大切に守りながら、情熱を持って梅仕事に取り組んでおられます。
 「伊陸米と相性抜群の昔ながらの梅干しを、伊陸の子ども達にもっと知ってもらいたい」という『伊陸美味』の皆さんの強い思いが今回の体験に繋がりました。

バスを降りた子ども達の第一声は「いいにおいがする」。子ども達の五感は素晴らしい!
梅園につくと「梅のにおいがする」。子ども達の感性に感心させられっぱなし。
低い位置に鈴なりになった梅に大歓声をあげ、夢中で取る低学年の子ども達。
高い位置の梅は『伊陸美味』特製のひっかけ棒を使います。棒は順番待ちするほど大人気。
工房で梅作りの話を聞く目が真剣です。「梅干し大好き!」の声が聞こえました。
樽いっぱいの梅干しを見せてもらって思わずすっぱい顔になりました。

 今年の梅は何処も不作です。『伊陸美味』の方は、「こんなに少ないのは今までやって来て初めてじゃね。」と言われました。そんな中でも、子ども達が梅もぎの体験がしっかりとできるように、取りやすく、実をたくさんつけた場所を用意しておられました。また、子ども達が歩いて移動する山道は、近所の方が木や草をきれいに刈ってくださっていました。「今日は何時ごろ子どもらは来るんかね?」と尋ねて来る近所の方もおられました。
 子ども達は数日前からこの日を楽しみに待っていましたが、迎える地域の方々の思いも伝わってきて、とても胸が熱くなりました。

 自分がもいだ梅と『伊陸美味』の梅干しをお土産にもらいました。梅ジュースのレシピをもらった子ども達、約1か月後にどんなジュースが完成してどんな感想が聞けるのか、とても楽しみです。