所在地
柳井市伊陸大迫 南山神社
時期
24年目の申年、3月3日直前の日曜日
(「例大祭」は毎年3月3日直前の日曜日)
歴史
元禄16年(1703年)から奉納され、約320年の歴史がある。
平成18年(2006年)柳井市の無形民俗文化財に「伊陸南山神社の神楽」として指定。
由来
伊陸南山神社の神楽は、荒神神楽の性格を持っており、岩国行波の神楽(国指定重要無形民俗文化財)から岩国市周東町長野に伝えられ、長野の神楽舞が伊陸へ伝えられたものと言われている。この神楽は、岩国市、熊毛郡の10団体が伝承しているが、「松登り」の神事があるのは4団体とされている。
湯立及び演目
湯立(前夜祭)、神殿入り六神、砂水、武太刀、日本紀、安鎮、三鬼、四人相太刀、勧請、天大将軍、五人太刀、内外(紫鬼)、八幡勧請、武鎮(途中に奴)、地鎮、松舞(松登り)、岩戸の16演目。(※「例大祭」の演目は年によって違う。)
概要
南山神社の山林を切り開いて階段状の桟敷を設け、神殿と柱松を立てた壮大な祭場で二日かけて神舞を行う。24年の周期で実施される神楽は、かかる費用の捻出や桟敷の整備と有機的に組み立てられていることに特色がある。
「八関」とは人生の八難を表しており、それらの苦難を次々に乗り越え、その先に松柱(平年21.8m、閏年23.6m)が建てられており「松舞」が行われる。特別の舞子が松柱を登り、頂上に設置された太陽・月・星の三光に五穀豊穣などを祈り、紙吹雪を撒いて神の恩恵を万民に与える。神と同化した舞子が、松柱の上から張られた綱を伝って降りる。頭が下位になって降りる姿勢は、人間が誕生する様を表しているとも言われている。
危険な「松舞」が終わると、隠れていた天照大御神が出現して明るい世となる「岩戸」の演目が舞われる。
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