6月15日、3年生から6年生を対象に「自転車教室」がありました。
私が小学生の時には「自転車教室」は無かったはずですし、我が子の「自転車教室」の参観も無かったので、この日参観した「自転車教室」はとても新鮮でした。
伊陸駐在所の方と学校応援団の方のご指導の下、「自転車の安全点検」と「安全な自転車の乗り方」について学びました。
「自転車は免許もいらず簡単に乗れて便利だけど、時速30㎞も出るので安全に乗ることが大切です。」駐在所の方のお話を静かに聞いていました。
まずは「自転車の安全点検」です。合言葉は『ぶたはしゃべる』です。毎年「自転車教室」を体験している6年生が、下級生に教えていました。
ぶ・・・ブレーキがきちんとかかるか
た・・・タイヤの空気は入っているか
は・・・ハンドルが曲がっていないか
しゃ・・車体に異常はないか
べる・・ベルはきちんと鳴るか
『ぶたはしゃべる』に沿って一つずつ説明する6年生。下級生は真剣に聞いています。
一つ一つ、みんなで確認しながら点検していました。
次は、「安全な自転車の乗り方」です。
運動場に白線で交差点が描かれていて、実際の道路さながら自動車も置かれていました。
持参した自転車に乗って、横断歩道の渡り方や交差点での止まり方、発進する時の後方確認などを体験しました。
「交差点では必ず停まり、停まった後に安全確認をする。安全確認しながら停まらない。」事と、「発進する時は必ず、後ろの安全確認をする。」事を、しっかりと何度も練習しました。
交差点手前で右足を地面につけて停まると、先生が「右足を降ろすと車に引かれる事もあるかもしれないから、右足はペダルに乗せておかないと危ないよ。」と注意されていました。確かに!!自転車は道路交通法上は「車両」に分類されるので、自動車と並んでしまうこともあります。私のように10年以上も自転車に乗っていないと、気付きにくい点です。私も改めて、「安全な自転車の乗り方」の勉強になりました。
そして最後に、ブレーキのかかり方の実験がありました。
フルスピードで自転車を走らせ、同じ場所で違うブレーキのかけ方をして、自転車が停まる距離を比較しました。
「百聞は一見に如かず」です。小学校の先生が体を張って実演されました。
「両手でブレーキをかけた場合」「片手でブレーキ(後ろブレーキ)をかけた場合」「ブレーキが濡れている時(雨を想定)片手でブレーキ(後ろブレーキ)をかけた場合」の3パターンを実演されました。
両手でブレーキをかけると、「キキッ」という音と共にすぐに停まりました。その迫力に思わず歓声が上がりました。
ブレーキを濡らして後ろブレーキをかけた場合は、両手でかけた場合と比べ3倍以上も停まる距離が違いました。
どのブレーキのかけ方がいいのかは一目瞭然です。
この実演を受けて
「スマホを見たりなどの片手運転は絶対にしない」「濡れた所を運転する時は、スピードを落として、早め早めのブレーキ・安全確認を心がける」
という事を学びました。
駐在所の方は「交通事故を減らすためには、みんなで交通ルールを守りましょう。」と話されました。
この日の「自転車教室」は、きっと子ども達の心に深く刻まれたことでしょう。