春の日差しうららかな季節になり、伊陸の田んぼは、田植えに向けて着々と準備が進んでいます。今の時期はトラクターで『田起こし』をし、稲が喜ぶ土壌を作っているところです。トラクターの後ろを、土の中から出て来たミミズを狙ってか、カラスがついて歩く姿をよく目にします。
お出かけにはぴったりな気候に誘われて、伊陸の朝市に出かけてみました。
今回は、それぞれのお店で出会った素敵なエピソードを紹介します。
手のひらより大きなタケノコです。ぬかも一緒についています。
店内を見てまわっていると、昨年6月にご紹介したカフェテリア『グランジュテ』のオーナーさんが買いに来られました。
グランジュテのお料理の食材は、伊陸の朝市を回って揃えられるそうです。手には、箱いっぱいのオオアマナの苗を持っておられました。なんでも、この日はお店の庭を手入れされていたのですが、オオアマナが増えたので持って来られたのだそうです。
『どうぞ、さしあげます。』とメモが貼ってありました。早速、お店のお客さんが手に取っておられました。
地元ならではのおもいやりの光景に、朝から心があったかくなり『今日も一日ガンバロー!』と思いました。
大きな三つ葉もありました。初めて見る大きさに感動です。
わらびのあく抜き用に灰も用意されていました。
今回、私は10時半頃伺ったのですが、商品が残り少ないお店も多く『早起きは三文の徳』を痛感しました。
そんな中、「わらび食べるかね?」と声をかけていただき、あく抜き用の灰まで頂きました。「重曹で炊くより上手く炊けるよ。」と教えていただいた通り、皮がむけずに綺麗に仕上がり美味しくできました。
また、別のお店では「この人が作るアスパラは甘くて美味しいんよ~。」と教えていただき、美味しい食べ方も教えていただきました。生産者さんを知っているからこその情報で、お店の方の愛情を感じました。まさしく地域みんなで作る朝市ですね。
新鮮な野菜だけでなく、人との触れ合いも楽しめる朝市に、皆様もお出かけくださいね。その際は、ぜひとも早起きで!!
『オオアマナ』5月から6月にかけて白い可憐な花を咲かせます。