日中は暖かい日が続いていますが、朝夕の冷え込みは厳しくなってきました。先日までは「持久走大会」の練習で休み時間に校庭を走る子ども達の姿を目にしていましたが、最近は縄跳びで遊ぶ子の姿が増えてきました。子ども達は寒さに負けず元気です。(^^♪
11月25日(木)、「校内発表会」で5・6年生17名が「神楽」と合奏「Diamond Head」を披露しました。
「伊陸南山神社神楽」は、300年以上の歴史がある市指定無形民俗文化財で、毎年3月3日直前の日曜日に例大祭が行われ、12演目が約3時間かけて奉納されます。「八関神楽」を伴う「松舞」は24年毎に行われ、16演目が2日に渡って演じられます。高さ25mの松柱の頂に登って神事を行い、その高さから神社まで張られた綱を伝い舞を演じながら降りて来る様子は、息をのむ緊張感と美しさがあり壮観です。17年前に見た光景は今でも鮮明に覚えています。
そんな伊陸の伝統を伝えるために、「伊陸南山神社神楽保存会」の方が毎年5・6年生に「神楽」を指導されています。子ども達が習うのは、「湯立」「六神」「砂水」の3演目で、今年は「湯立」と「砂水」を6年生、「六神」を5年生が舞いました。毎年、柳井市内で行われるお祭りなどで披露するのですが、昨年と今年は新型コロナウィルスの影響でお祭りは中止となっています。
5・6年生17名が、3演目を約25分かけて舞いました。保存会の方の太鼓に合わせて、子どもが鐘でリズムを刻み、難しい言い回しの口上も全員で述べていました。太鼓と鐘のリズムだけで舞を覚える事は大変だと思います。また、出番を待つ間や出番が終わった後など背筋を伸ばし正座で待機する姿も立派で、会場は子ども達によって凛として神聖な空気に包まれていました。
毎年子ども達の雄姿を見させてもらっていますが、いつも子ども達の無限の可能性を感じ、感動します。保存会の方々には、「神楽」の指導や衣装の着付けなど様々なご苦労がおありだと思いますが、子ども達を励ましながら指導される姿には頭が下がります。地域の伝統を繋いでいくためにも、郷土への関心や思いを育てるためにも、大切な取り組みだと思います。これからも地域の皆さんで助け合いながら続いていく事を願っています。
またこの日は、10月28日(木)にサンビームやないで行われた「柳井市内小中音楽祭」で演奏した「Diamond Head」の披露もありました。今年は趣向を変えて打楽器をメインにした演奏でした。
たくさんの打楽器を取り入れての演奏は、みんなのリズムを合わせるのが大変だったようです。音楽祭前は昼休みになるとドラムの音が響いていました。音楽祭当日は、新型コロナウィルス対策として無観客で行われ、演奏はオンライン配信されていました。小学校では在校生がスクリーンで見ていましたが、この日の目の前の生演奏は迫力があってスクリーンとは違った醍醐味がありました。演奏後の子ども達の表情は、達成感でいっぱいでした。
12月1日(水)には、「校内持久走大会」がありました。
例年のコースは道路工事のため使えず、氷室亀山神社周辺がコースとして設定されていました。例年と同じ距離となるようコース設定など大変だったと思います。小学校の先生が「コースの高低差は昨年と全く同じというわけにはいかないから、昨年の記録と同じようには比べられず可哀そうだけどね。」と言われ、子ども達の気持ちを第一に考えていらっしゃる姿に感銘を受けました。
校長先生は、「友達に勝つのも大事だけど、自分の記録に挑戦してほしい。昨年よりも1秒でも早い記録を目指してほしい。」と、子ども達にエールを送っておられました。
神社前の広場で開会式をしました。 1・2年生の姿に「かわいい」との歓声。
1・2年生は800m走りました。 3・4年生は1200m走りました。
5・6年生は1500m走りました。 声を枯らして応援していました。
この日は気温も上がらず風も強く寒い日でしたが、子ども達はほっぺたを真っ赤にしながらも一生懸命に走っていました。どの子も自分の限界に挑戦しているように見え、真剣な表情は頼もしく感じました。そして何よりも、走っている子ども達への応援が素晴らしくて感動しました。遠くを走る姿が見える所まで移動して、先生も一緒になって大きな声を振り絞って応援していました。
下級生に向ける上級生の眼差しが優しかったり、走っている子への応援をずっとしていたり、先生が一緒になって走ったり応援したり‥‥小学校全体が仲が良くて家族のように感じました。開閉会式では、安全に走れるように見守ってくださった保護者や場所を貸してくださった宮司さんへ、全員でお礼を言っていました。走る姿はもちろんですが、様々な子ども達の姿からたくさんの事を教えてもらった一日でした。