県道70号柳井玖珂線沿いに「いらっしゃい よってみませんか」という看板を見つけました。すぐそばの畑に人が立っていたので話を聞こうと近寄ってみると‥‥なんと!『かかし』でした。「こんにちは~。」と声をかけそうだった自分に苦笑い💦看板は、久可地地区の方5人で始められた「いかち母ちゃんマルシェ」の案内板でした。案山子は、「いかち母ちゃんマルシェ」のシンボルとして、毎週土曜日に畑に出現しています。
案山子に引き寄せられるように脇道に入っていくと、民家の庭先で「いかち母ちゃんマルシェ」が始まっていました。
「いかち母ちゃんマルシェ」は、「近所の方が集まる場所を作りたい。」との思いで、昨年11月から始めたそうです。毎週土曜日 9時~15時までメンバーそれぞれが作っている野菜やお米・花や手づくりの小物などの販売や、憩いの場の提供を行っています。私が伺った日は、焼き芋が振舞われていました。犬の散歩がてらに来られた方や95歳になるおばあちゃんもおられ、近所の方が集まって楽しそうにお喋りをされていました。「寒いじゃろ~。火にあたりんさい。」「焼き芋、食べるかね。」と、皆さんとても親切で心が温かくなりました。
広島ナンバーのバイクが停まっていたのでお話を聞くと、「手作り感満載の看板につられて入って来たんよ。」と言われ、新鮮野菜や伊陸米を買われていました。「❝伊陸❞って書いて❝いかち❞って読むんよ。」とか「伊陸米は県下でも有名なおいしいお米よ。」など、伊陸の事をPRされるお店の方との素敵な出会いを、目の前で見させていただきました。
「野菜作りが得意なおばちゃんが野菜を出し、お花づくりが得意なおばちゃんがお花を出し、火起こしが得意な人が火の番をする‥、できる事をできる人がやる、できない人は〝できない〟と言う、ここはそんな場所なんよ。メンバー1人1人が中心ってこと。」「小さいことがじわじわ広がって、みんなが集まってくれればそれだけで楽しいよね。」と笑顔いっぱいで話してくれました。メンバーのお一人が、「(出来ない事ばっかりで)お世話になるばかりだけど楽しい場所ができた。幸せます。」と話された言葉が心に残りました。
家の蔵の前に『癒しの館』と書かれた看板がありました。以前は3,4年に一度、手づくり品の作品展を開催されていたそうです。告知なしで、3日間で200人近く来られたそうです。「今は掃除をしていないから写真は撮らないでね。」との事だったので、皆さんにお見せすることができないのがとても残念ですが、1階も2階もそれはそれは素敵な空間でした。
「皆さんがお喋りできる場所にしたいなあ、って思ってはいるんですよ。」との事なので、『癒しの館』がリニューアルされるのを心待ちにしたいと思います。
「いかち母ちゃんマルシェ」の情報は、インスタグラムで発信されています。皆さんも見つけてくださいね。きっと、たくさんの新たな発見に出会えると思います。