秋らしい清々しい天候が続いていますが、今週の雨で季節は冬へと加速しそうです。小学校でも昼休みなどの休憩時間に、子ども達がマラソンの練習を始めました。『走れ、走れ!明日のために♪進め、進め!自分のために♪~』という音楽に合わせて一生懸命走っています。この音楽と子ども達の様子に、こちらまでやる気になってきます。💪

 

 さて今回は、先日公民館で行われた子ども学習講座「メダカ教室」と、老人大学の第2回講座 saxophone(サックス)とpiano(ピアノ)の「ミニコンサート」のご報告です。

 

 10月6日(水)大空康高さんをナビゲーターにお迎えし、18名の子ども達が参加して「メダカ教室」が行われました。

 廊下に並べられている「メダカ」と「水生植物」から好きなものを選んで席に着くのですが、1・2年生が選んでいると6年生が側に来て「どれにする?」と声をかけるのです。1・2年生が選ぶと6年生が席まで持って行ってあげていました。水が入った容器2つを両手に抱えるのは1・2年生には大変です。どの6年生も、1・2年生の行動をちゃんと見ていて、サッと側に行って声をかけ、容器を持ってあげる‥‥、その様子がとても自然で、きっといつもの関わりなのだと感じられ感動しました。

 

 子ども達は、一つ一つの作業を真剣に納得いくまで繰り返しやっていました。メダカをガラスポットに移す時は、慎重にやっていてこちらまで緊張感が伝わってきました。また、えさの種類ややり方などたくさん質問していました。

 大空さんはメダカの種類や特色なども分かりやすく教えてくださいました。
 日本古来の野生のメダカは、「キタノメダカ」と「ミナミメダカ」の2種類ですが、品種改良などにより現在では522種類ものメダカがいるそうです。この日用意されたメダカも改良品種の「桜メダカ」でした。また、「ウォーターバコパ」「マツモ」「オオサンショウモ」などの水生植物、「レッドラムズホーン」という水をキレイにするのに必要な巻貝も用意されていました。大空さんは、「生態系という言葉を知っていますか?」と子ども達に聞かれ、「今回の桜メダカは野生のメダカではありません。水生植物もマツモ以外外来種です。巻貝も外来種です。日本で独自に育まれてきた自然の営みを破壊しないためにも、飼いきれなくなったからとか可哀そうだからとか、そこにいたらきれいだとかいった理由で、むやみに周りの池や川などに放さないでください。」と話されました。メダカを飼う環境づくりや飼い方を教えるだけではなく、「自然や環境をみんなで守る」ことに力を注がれている事がよく分かりました。
 今回の経験を通して、「どんな生物でもペットとして飼うなら、責任を持って最後まで面倒を見ることが大切」という事がしっかり伝わったと思います。

 

🎹次に、老人大学第2回講座「ミニコンサート」のご報告です。🎷

 10月27日 小学校の「アソビの庭」でsaxophone(サックス)とpiano(ピアノ)のミニコンサートがありました。
老人大学の2回目の講座に地域の方15人が参加され、素敵な音色に誘われるように小学校の先生方や子ども達も聞き入っていました。

 

音楽室の窓を全開にすると、MAIKA STAGE(まいかステージ)の出来上がりです。
saxophone奏者 安部浩信さんは、2年間フランス留学をされ現在、山口短期大学の非常勤講師。piano奏者 藤井亜希子さんは、プラハ音楽院留学をされ現在、山口学芸大学非常勤講師をされています。

 

 青く澄み渡る秋空の下、「愛の喜び」「ロマンティック組曲より イタリアンセレナーデ・悲しい歌・ロバ使いの歌」「日本の子守唄メドレー」「日本の抒情歌メドレー」「日本の郷愁メドレー」「川の流れのように」「リベルタンゴ」アンコール曲「見上げてごらん夜の星を」の計8曲を演奏されました。
 知っている曲も多く、皆さん曲に合わせて口ずさんでいらっしゃいました。

 甘く切ないサックスの音色と洗練されたピアノの一音一音が見事に調和され奏でられる音楽は、時間を忘れさせてくれる至福の時でした。約1時間のミニコンサートはあっという間で、まだまだ聞いていたかったです。
 
 新型コロナウィルスが早く終息して、こんな素晴らしい体験を多くの方と共有できるよう願っています。