今回は、伊陸で栽培した農作物を主に山口県JAに出荷している農事組合法人の3軒を訪問させていただきました。
秋晴れが爽やかな午後、まず最初に訪れたのは「いかちトラタン村」(平成27年法人化)で、広大な農地で米・麦・大豆を栽培しています。
私が訪問したときは、ちょうど大豆の刈り取り作業中で、コンバインが規則正しく動き回っていました。
私は、収穫時期が異なっているだけで、枝豆と大豆が同じものだということは知っていましたが、未成熟な枝豆の段階の全形は見たことがあるものの、実が熟し、乾燥して大豆となった全形は見たことがありませんでした。
節分で撒く粒になったものしか知らなかったのです。
大きな専用の保管容器に移された大豆は、このあとJAの大豆・麦センターで乾燥され出荷されます。その後、今度は同じ農地で麦と米の植え付けを行います。
次に私が訪問したのは、伊陸の東部に位置する長野地区の「長野みのり」(平成19年法人化)です。
代表の森弘さんにお話を伺ったところ、こちらもちょうど大豆の収穫が終わった直後で、すぐに麦の植え付けが始まり、来年の6月が収穫となるそうです。
また、別の場所で米の栽培をされています。
最後に訪問したのは、伊陸の西部地区にある「ウエスト・いかち」(平成18年法人化)です。ここでは代表の藤本さんにお話を伺いました。
「ウエスト・いかち」での主な出荷は、米・大豆・麦・玉ねぎ・キャベツですが、訪問したときは下の写真のように緑の絨毯のようなキャベツ畑が一面に広がっていました。青々としたキャベツ畑(ウエスト・いかち)
「古代から続いた個人営農を法人化するのは大転換であり、個人個々の意識改革、特に多集落のリーダー役の勉強会と団結、熱意と気力が重要です。」と、藤本さんはおっしゃいます。
なお、「ウエスト・いかち」は毎年2月に開催される「キャベツ祭り」の主催者でもあるのですが、次回の「キャベツ祭り」は、コロナ感染拡大を懸念して、開催を検討中だそうです。