写真は、世界的に有名な英国のファッションブランドDAKSのポロシャツですが、実は、伊陸にある株式会社ヤロン・ソーイング(本社は大阪府)柳井工場で製造されたものです。


ここでは、有名アパレルブランドのドレスシャツ、ポロシャツの受注生産を裁断から出荷まで行っていて、オンライン販売をしているニッセン他、多数の有名店舗に卸しています。

旧伊陸公民館の2階から 撮りました

昭和47年に創立されたこの柳井工場では、18歳から70代まで約40人が働いています。工場内を案内していただいたときも、みなさん自分の持ち場で忙しく手を動かしていました。

立って作業をする人がほとんど

アサヒ観光は、山陽自動車道玖珂インターから約10分、県道柳井玖珂線(70号)が走る伊陸久可地地区にありま生地のマーキングも裁断も、パソコン操作による機械作業です。

私はチャコペーパーで生地にラインを書き縫いしろを1センチ取ってハサミでジョキジョキ切っていた家庭科の授業を思い出しましたが、さすがに大量生産の工場では、それらは機械が完璧にやってくれます。

裁断室

下のメンズのゴルフウェアー、ポロシャツはどれも幅広い世代で人気がある有名ブランドです。

工場内で仕事中の様子を撮らせていただきました。

身ごろ、袖、襟などパーツごとに裁断された生地を流れ作業で縫って行くのですが、みなさんの作業があまりにもスピーディーで、シャッターを押すのが間に合わないかも・・と思ったほどです。


ボタンホール、ボタン付け、タグ付けなど終盤の細かい作業を終え、最終チェックされると仕上げのアイロンで全工程が終了となります。

そして、完成!本当に美しい仕上がりです。

もちろんレディースもあります。

ところで、この職場では20人のベトナム人女性が働いていて、敷地内にある寮で共同生活をしています。

彼女たちは、入社半年後に日本語検定試験、技術能力試験(ミシンによる縫製)といった国の検定試験を受けることになっているそうです。

メーカーズシャツ鎌倉(通称鎌倉シャツ)の他にDAKS、ポールスミスなどの海外の有名ブランド製品が職場からこんなに近いところで製造されていることを私は今回初めて知りました。


大きな驚きでしたが、同時に大変嬉しく思います。