昨年12月に着工された伊陸小学校・公民館・出張所の新築工事が完成し、複合教育施設としてスタートしました。
9月1日(火)9時半より、玄関前にて柳井市長、柳井市議会議長、山口県議会議員、伊陸地区社会福祉協議会会長、そして、伊陸小学校児童らによるテープカットの後、多目的スペースにて完成記念式典が挙行されました。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、規模を縮小して行われた記念式典でしたが、とてもアットホームな式典でした。
全校生徒はひとりずつ将来の夢・やりたいことを大スクリーンで発表し、しっかりと自分のビジョンを持った伊陸っ子らしく、とても逞しく見えました。なお、この建物を設計したのは伊陸小学校の卒業生です。
それでは、建物の中を公民館側から順を追ってご紹介します。
地域のみなさんに気軽に入って使っていただけるように常に扉は開いています。会議室は、可動式パーテーションにより大小に区切られます。
ここからが小学校エリアで、まず目にするのが多目的スペースの大空間です。屋根部分には、強度を保つ「トラス」という三角形の建造様式が使われていて、視覚的にも規則正しい様式美の印象を受けます。
多目的スペースに面した家庭科室は、三方が解放部となっています。
大きな掃き出し窓の音楽室は、中庭の「遊びの庭」と一体化することができ、さまざまなイベント会場に使われると思います。
学校を終えた児童たちが、明るい声で真っ先に訪れるのが柳井市の最高峰、氷室岳が目の前に見える放課後児童クラブです。毎日ここで宿題をやり、仲間と交流して時間を過ごします。
ところで、下の写真はベンチなのですが、これはただのベンチではありません。旧伊陸小学校の校舎にあった階段の板を再利用して作った、卒業生・在校生にとっては大変思い出深いものです。
少々オーバーかもしれませんが、このベンチに座ると「私はこの学校のすべてを見て来たのです。」という声が聞こえて来る・・そんな想像をしてしまいます。
建物は完成しましたが、まだ駐車場、玄関周辺等のエクステリア部分の施工が残っていますので、それらが完成次第、またご紹介させていただきます。
小学校は将来を担う元気で逞しい伊陸っ子を育み、公民館は住民のみなさんに楽しく活用していただいて、たくさんの思い出を作っていただきたいと思います。