木目調の外壁があたたかいです
伊陸出張所・伊陸公民館の玄関
向かって左が事務所、右がコミュニティルーム

昨年12月に始まった伊陸小学校および伊陸公民館の

改築工事は、3月に投稿した後も順調に進み、

シートが外されて、ついに全景が出現しました!

木造平屋建てのこの建物は、とてもシンプルで

スマートですが、木目調の外壁もさることながら、

内部のほとんどは木材で造られていて、

人にやさしく温かい印象を受けました。

 

それは、見た目だけでなく、館内に1歩足を踏み入れた

瞬間に香る天然の「木」の香りにも感じたことです。

玄関へ続くアプローチは、ゆるやかなスロープになっていて、

お年寄りや車イスの方でも安心して移動できるように、

段差が全くないバリアフリーとなっています。

会議室

伊陸小学校と出張所・公民館がつながる部分に

「ひだまりの庭」という中庭があります。

この中庭をぐるりと囲むように、公民館の会議室と和室、

小学校の図書・メディアコーナー、パソコンコーナー、

そして臨機応変に形を変えて利用できる開放的な

多目的スペースが設けられています。

この中庭は、もちろん明かり取りの意味もあるでしょうが、

私は「繋がり」「共存共栄」のキーワードが浮かびました。

小学校の授業を終えた児童が、「ただいま帰りました!」と

元気にあいさつしながら、真っ先に向かうのは児童クラブです。

この新しい教室でも、いつもの明るい声が響き渡ることでしょう。

児童クラブ

ところで、現場監督の方に館内を案内していただいたときに、

上の写真の「トラス」という構造形式を教えていただきました。

トラスは、部材同士を三角形に組み合わせた構造形式で、

強度を保つために、橋、または大きな梁や屋根に使われることが

多いそうです。

今回は写真を撮っていませんが、この他に理科室、図工室、

家庭科室、音楽室、校長室、保健室などがあります。

完成後に、すべてをご紹介できる日を楽しみにしています。

 

何より、これから完成までの3ヶ月間は事故なく、

順調に工事が遂行されますように。