熊本から運ばれてきた約450枚(1枚300×371mm)の芝生がぎっしり敷き詰められました。

芝生が植えられる前の「アソビの庭」

5月14日(金)、伊陸小学校5・6年生17名が地域の方々と一緒になって、小学校音楽教室前に広がる「アソビの庭」に芝生を植えました。

「アソビの庭」は、子ども達が安全に楽しく遊ぶことを目指した庭です。

昨年9月に、小学校と公民館が一体となった新校舎が完成しましたが、「アソビの庭」は設計の段階から、”庭に接している音楽室との一体利用により、児童と地域住民の交流の場を増やしたい”と、地域の方々が構想をねってこられました。

「アソビの庭」の芝生化をすることで、子ども達が自然と触れ合う機会が増え、運動能力の向上・ストレスの軽減・情操教育等の波及といった効果が期待できます。そして、何より音楽室での音楽イベントや伝統文化行事など、子ども達や保護者、地域の方々が一緒に芝生の上でリラックスして鑑賞することができます。

時には、芝生の上でお弁当を食べるのもいいかもしれません。寝転がって本を読むこともできます。

「アソビの庭」とは、そういった願いがたくさん詰まった場所なのです。

前日まで雨が続き、翌日からもずっと雨続きの予報。今年は、大幅に梅雨が早まり、この日も午前中はすっきりしないお天気でした。どうなることかと心配していましたが、お昼を過ぎると太陽が顔を出し始め、芝生植栽スタート時間には眩しいお天気なっていました。

初めに、伊陸小学校運慶協議会会長の中原さんが、

「公民館は人がたくさん集まる場所です。そんな公民館と同じところに学校ができたら、地域の人達の力をいっぱい受けて勉強ができます。すごく素敵な学校ができましたね。」

と、話され、地域の方々の「アソビの庭」を作った思いや芝生を張ろうとした願いを、子ども達に丁寧に教えて下さいました。そして、

「みんなで一緒に芝生を植えたら、『大切に使おう』『楽しく使おう』と考えるようになりますね。卒業してからも、行ってみたい場所になってみんなが集まってくれますね。」

と、これからの思いも伝えておられました。子ども達は真剣に聞き入り、その後の作業は感心するほど一生懸命にやっていました。お話を聞いて、地域の方々の思いをしっかり受け取ることができたのだと思います。

手を休めることなく次々と芝生を敷き詰めていく子ども達。この日、子ども達の手で約450枚の芝生が植えられました。

芝生を植えた後は、「目土」をトンボを使って芝生と芝生の間に入り込むように広げていきました。「目土入れ」をすることで、芝生を保護し芽の伸びがよくなるそうです。

この日、子ども達と地域の方々が協力して植えた芝生は、根付くまでの1ヶ月は特に注意が必要です。この間は、専門の方がしっかり管理をしてくださり、その後、子ども達と地域の方々で水やりなど、手をかけて育てていくことになります。

9月頃には、芝生が青々と茂った立派な「アソビの庭」となることでしょう。子ども達と地域の方々のコミュニケーションの場となり、たくさんの笑い声が響き合う光景を楽しみにしています。