8月25日(木) 公民館講座「メダカ教室」が開催されました。昨年は小学生対象でしたが、今年は地域の方の要望もあり、大人と子どもの2部構成で行われました。
 ガラス製キャンディーポットに水生植物や巻貝等の環境を作りその中をメダカが泳ぐ‥そんなプチアクアリウムを作る講座ですが、ナビゲーターの大空康高さんは、メダカの事だけでなく生態系についても丁寧に教えてくださいました。

浄水作用がある石を敷き、水生植物を差し、有機物の掃除役の巻貝と主役のメダカを入れて完成です

 

 メダカの雌雄の見分け方は背びれ・尻びれを見ます。オスは、背びれ・尻びれが比較的大きく四角い形をしていて、背びれには切れ込みがあります。メスはそれぞれ比較的小さく三角形をしています。ひれの形や大きさは子孫を残すのに都合がいいようになっています。今回、大空さんが用意してくださったメダカは、猩猩緋(しょうじょうひ・赤っぽい色)・青幹之(あおみゆき・青っぽい色)・オレンジラメ・黒ダイヤの4種類でそれぞれオスとメスのペアでした。説明を聞いてメダカを眺めていると違いがよく分かり、自然の摂理が理解できました。今回用意されたメダカは、改良品種で野生のメダカではありません。野生のメダカは1999年に絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。大空さんは、『大切なお願い』として「日本で独自に育まれてきた自然の営みを破壊しないためにも、飼いきれなくなったからといって池や川に放さないでください。」と話されました。大空さんが採算度外視でこのような活動を続けておられるのは、生態系を守りたいという強い思いがあるからなのです。講座に参加して、生態系を守るのも壊すのも、何気ない私たち人間の行動次第だという事がよく分かりました。子ども達にもしっかり伝わったと思います。
 大空さんの地道な活動はたくさんのタネを撒いていると感じています。そして、多くの人の中に自然界に対する意識が芽吹き、自然を守ることに繋がっていく事を願っています。今回感じた思いと、何気ない行動が第一歩になる事を信じて‥‥。