伊陸地区は公共交通の空白地や急傾斜地が多いことから、令和元年度から新たな交通手段の導入に向けて検討を進めてきました。地区内には路線バスが走っていましたが、利用者が少ないことやバスの運転手の高齢化や運転手不足もあり路線バスの廃止に伴い、予約制乗合タクシー「いかち まいか号」が運行することになりました。

 10月1日(土) 第1便 7時出発に合わせて、6時45分より伊陸公民館にて出発式が行われました。朝早かったですが清々しい秋空の下、柳井市長・柳井市議会議長・運行業者 柳井三和交通(株)代表取締役・柳井市議会地元議員を来賓に迎え、関係者含め約50人が出席しました。

 「出発式」では、「いかち まいか号」のステッカーのお披露目を兼ねて、5人乗り・10人乗りタクシーそれぞれにステッカーを貼りました。「予約制乗合タクシー」は予約が入ると「いかち まいか号」のステッカーを、タクシーのボンネットと左右のドアにそれぞれ貼って、「いかち まいか号」専用車両に早変わりします。柳井市内には伊陸地区を含め4地区に「予約制乗合タクシー」が運行されているので、利用者にはそれぞれの地区のステッカーが目印となるわけです。
 ステッカーのお披露目の後は「テープカット」で運行開始をお祝いし、「いかち まいか号」は初乗客を乗せて出発しました。来場者からは温かい拍手が沸き起こり「いってらっしゃい。」と手を振る方もおられ、乗客はそれに応えてタクシーの中から手を振り返していました。心温まる光栄でした。後日、「天皇陛下の気分だったよ。」と教えてくださいました。

 この日までの利用登録者数は440名との発表がありました。地区の皆さんの関心の高さが伺えます。これからは伊陸地区社会福祉協議会が中心となって、地区の皆さんにとってより良いものになるよう、様々な課題を検討していく事になります。地区の皆さんにしっかり育ててもらって、伊陸地区の公共交通として愛され根付いていく事を、心より願っています。